病院などで、「どのような運動をされますか?」と聞かれて困るのが、ボディコンバットの説明です。

まさか、「ボディコンバットを週に5回ほどしています。」
で通じるほどボディコンバットは世の中で認知されてはいません。

たまに整骨院などで、「あ、コナミのプログラムですね。」と言う方に出会ったときは小さな喜びを感じて、その話で盛り上がります。

しかし、毎日のようにコナミに通っていてその世界にどっぷりと浸かっていれば、それは日常茶飯事の表現になります。

毎日会社の財務諸表を見ている会計士が、「減価償却費」「のれん」「たな卸資産」とかを普通に話しているのと同じ感覚ですね。

こういうことは、専門性が高い仕事をしている人が陥りやすい罠ですね。
専門性が高ければ高いほど、世間の理解とは乖離します。

人に説明をするときは、自分が分かる言葉と他者が分かる言葉は相違しているということをしっかりと頭に入れて説明する必要があるので、なにはともあれ話そうとする内容をどの程度相手が理解しているかを事前に調べることが大事です。

ということで、ボディコンバットの場合、

「スポーツクラブのスタジオレッスンの一つです」
「ボクササイズのことです」
「スポーツクラブでパンチとかキックとかをするエクササイズです」
「有酸素運動です」

くらいを組み合わせたり、その時相手が知りたいと思う内容を推測して話したりしています。

「ボディコンバット=◯◯◯◯」

ってすぐに一言で言えるキャッチフレーズってなんでしょうね?
一言で表現できるより、TPOに合わせて説明することが要求されるレベルの知名度であるボディコンバットが丁度良いくらいなのかも知れませんね。

知らない人に説明するときは、知られすぎている普遍感よりも、知っている優越感や稀少価値を感じたりします。